こんにちは。
今年も3月11日を迎え、テレビや新聞などでは東日本大震災を振り返る報道が数多くなされました。
8年目を過ぎても、変わらず私たちにできることは、過去の災害から学び、備えることです。
大地震はいつ起こるか分かりません。引き続きしっかりと防災意識をもっていきましょう。
さて、今回は乳児や小さい子どものいる家庭の防災についてです。
大人だけの家族と子どものいる家族では、防災や避難の際にとるべき行動が少し違ってきます。
地震から赤ちゃんを守るためにはどうすればいいのか。ここで確認しておきましょう。
目次:
地震発生!そのとき赤ちゃんはどうする?
地震が発生したら、自分と子どもの身の安全を第一に考えます。
赤ちゃんや子どもを抱き、特に頭を守るようにしてテーブルや机などの下に体を隠しましょう。
近くに座布団やクッションがあれば、それで頭を覆って守ります。
無ければお父さん、お母さんが子どもを覆うようにして守ってください。
地震の揺れがおさまったら、火の始末です。
ガスコンロの火がついていないかを確認してください。
その際、倒れた家具や割れたガラスの破片が家の中に散乱している可能性があります。
子どもにスリッパや靴を履かせ、自分も靴を履いて行動しましょう。
次に、テレビやラジオで情報を収集。屋外の状態も見ながら、必要に応じて避難の準備を始めます。
外に出るときは、ブレーカーを落とし、ガスの元栓を閉めるようにしてください。
外出先で地震に遭遇した場合は、子どもと離れないようにすることが大事です。
赤ちゃんの場合は抱っこかおんぶをし、落ち着けるようにやさしく声をかけながら
倒れてくる物がない安全なところへ移動します。
子連れでの避難で気を付けること
赤ちゃんと避難する時、ベビーカーでの移動はオススメしません。
地震後の道路には瓦礫などが散乱していると考えられます。
ベビーカーだと瓦礫に阻まれて進めなくなったり、
赤ちゃんが地面に近いため、瓦礫の細かいごみを吸い込んでしまう危険性があるからです。
子ども連れでの避難には、子どもと密着できる抱っこ紐を活用しましょう。
おんぶのできるタイプなら、足元がしっかり見えて安全、かつ両手が空くので荷物を持つこともできます。
一方で、ベビーカーは荷物を運ぶのに重宝します。
避難所でも赤ちゃんを寝かしつけたり揺らして遊んだりすることができます。
ベビーカーに荷物を載せて進めるところまで進み、いざとなれば置いて逃げるのもいいでしょう。
避難の最中も、自分と子どもの安全を守ることが最優先です。
人の多い場所や障害物の多い場所では、バランスを崩して転倒することも考えられます。
親が倒れると、抱っこをしている子どもにまで危険が及びます。
ハザードマップ等なるべく安全なルートを確認して避難しましょう。
また、何か困ったことがあったり心細かったりする場合は、
積極的に周囲の人に助けを求めるのも大切です。
一人で何とかしようとせず、互いに支え合ってその場を乗り切るようにしましょう。
赤ちゃん・子ども連れの防災グッズ
避難には、最も危険な時期に1秒でも早く安全な場所に避難する一次避難と、
避難生活が長引いた場合の二次避難があります。
一次避難では、迅速に避難するために子連れで無理なく持って行けるリュックや肩掛けバッグに最低限の荷物を準備します。
そして二次避難のための荷物を自宅に準備しておき、
避難生活が長引きそうな場合に取りに行くようにします。
また、出先で被災して緊急避難する時のために、
普段持ち歩くバッグにも携帯用防災グッズをポーチ等にまとめて入れておくと安心です。
- □小銭
□携帯の充電器
□おしりふき
□抱っこ紐
□マスク
□携帯トイレ
□ストール(授乳ケープやおむつ替えの敷物に)
□止血パッド
□携帯ポンチョ(寒さ対策や雨具として)
□最低限の水分と食べ物(ベビーフード1食分、すぐ食べられる個包装のおやつ)
□ゼリー飲料
-
防災情報を得る道具と
避難所に行くまでに必要なものなど -
□携帯ラジオ
□応急手当用品(絆創膏、ガーゼ、消毒綿、テープ、常備薬等)
□衛生用品(ティッシュペーパー、ウェットティッシュ、生理用品等)
□水、3日分の非常食(乾パン・チョコ・あめ等)
□携帯トイレ
□現金、小銭
□パーソナルカード(家族の写真、連絡先、持病等を書いたカード)
□貴重品類(通帳、印鑑)
□懐中電灯、ヘッドライト(手がふさがらなくて便利)
□ホイッスル(閉じ込められた時に鳴らす)
□スリッパ(室内の怪我防止や防寒用)
□乾電池、携帯電話用充電器
□防災マップ
□携帯用ブランケット、アルミ製保温シート、カイロ等
-
子ども用防災グッズ
-
□母子手帳、お薬手帳
□抱っこ紐
□子どもの靴
□粉ミルク、液体ミルク、哺乳瓶(または使い捨て哺乳瓶)、ミネラルウォーター、
□レトルトの離乳食
□タオル、バスタオル
□服や下着などの着替え
□オムツ、おしりふき
□授乳用ケープ
□スーパーのレジ袋(簡易トイレ、お皿、古布と合わせてオムツの代わりに)
□絵本やおもちゃ、お菓子
可能な範囲で入れておきたいもの
- □ヘルメット、防災頭巾
□軍手、毛布
□ライター、ロウソク
□水、水筒
□非常用食品(缶切、食器等)
□歯ブラシ
□マスク
□ナイフ
□衣類
-
人数分の水や食料
-
□飲料水(1人1日3リットル)、給水タンク
□レトルトご飯、インスタント麺
□缶詰
□栄養補助食品
□野菜ジュース
□加熱せず食べられる物(かまぼこ、チーズ等)
□菓子類
□調味料(しょうゆ、塩等)
-
生活用品
-
□カセットコンロ、ガスボンベ
□簡易トイレ
□食品包装用ラップ
□予備の乾電池、予備バッテリー
□予備の生理用品
□ビニール袋、大型ビニール袋
□トイレットペーパー
□オムツ、おしりふき(体拭きにも使用できます)
□粉ミルク、液体ミルク、哺乳瓶(または使い捨て哺乳瓶)、ミネラルウォーター
□絵本、おもちゃ
□子ども用のおやつ
□使い捨てカイロ
□ラテックス手袋
地震から赤ちゃんを守る!乳児・子どもと防災・まとめ
防災グッズを用意しなくてはと思いつつ、つい後回しにしてしまう方もいると思います。
まずは普段食べているもの、食べさせているものを多めにストックすることから始めてみてください。
なくなった分をその都度補充していけば、無理なく非常時に備えることができます。
特に乳児のいる家庭や、子どもにアレルギーがある場合はしっかり備えておきましょう。
子ども用非常用持ち出しバッグを作り、自分の分は自分で持つように教育するのもオススメです。
親子で一緒に中身を確認することで、防災意識を高めることもできます。
災害は怖いものですが、きちんと心の準備と防災グッズの準備をしておき、
いざという時に大切な家族を守れるようにしましょう。