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ウッドピタスタッフブログ

2013年8月22日

耐震補強の考え方~建物の強さの調査方法

みなさん、こんにちは!
ウッドピタ東京支店技術営業部の森です。

技術営業部は実際にお客様のもとににおうかがいして
調査・提案から工事までを担当させていただく部署です。

今回はお客様からよくご質問をいただく
「建物の強さってどうやってわかるの?」についてお話ししたいと思います。

まず調査をします。
おおきく3つの調査項目があり3時間から4時間程度かかります。

①お客様の建物の壁をしらべます。
 壁はそれぞれ強さが違いますからどこにどれくらいの強さの壁が
 あるかはっきりさせます。
 建物は主に壁で地震に耐えてくれます。

②床下、天井裏をしらべます。
 木材の組み方、基礎の状態がわかります。基礎のコンクリートの
 硬さも測定します。

③屋根、外部をしらべます。
 屋根の種類で建物の重さがかわります。外部にいたみがないかを
 確認します。

調査データを分析しますと、建物のもっている地震に耐える力「保有耐力」が
もとめられます。
次にその建物が震度6強で揺すられたときに倒れず建っているのに必要な力
「必要耐力」を計算します。

建物が現状で持っている力「保有耐力」をその建物が地震に耐えるのに必要な力
「必要耐力」で割りますと「上部構造評点」(持っている力が必要な力の何割か?)が
もとめられ、その数字が建物の耐震性を判断する重要な判断材料となります。

ここで得られた結果をもとに建物の弱い箇所に必要な補強を加えて「必要耐力」
と「保有耐力」の差をなくし、上回るように設計してゆくのが耐震補強です。

図:上部構造評点

図:診断評点と判定

平成12年以前に建てられた建物は必要な耐力を十分に満たしていない
(1.0ない)建物が多くみうけられます。
とくに昭和56年以前の建物の診断評点は0.7以下の場合がほとんどです。
該当する建物にお住まいのかたは是非一度耐震診断を受けられることをお勧めします。

ウッドピタスタッフ 森

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