みなさん、こんにちは!
株式会社ピタコラム ウッドピタ事業本部 工務担当の真木です。
前回に引き続き、ブログを書いています。
今回は、前回のブログの最後で少し触れましたが、
お寺の耐震補強についてです。
東塔エリアの国宝【根本中堂】は、
大規模改修が約60年ぶりに行われることが決まったそうです。
平成26年度から事前調査や関係機関との協議を進め、耐震補強の必要性なども検討し、
協議がまとまれば平成28年度にも着手するとの事です。
延暦寺に限らず、私たちの町の中を歩いていても、
至る所で、お寺を目にします。
平成7年に発生した阪神・淡路大震災での建物倒壊数は約10万5千棟。
その被害の多くは昭和56年以前に建てられた木造住宅だったので、
当然、建築年が古いお寺は大丈夫なのかと心配されます。
お寺などの建築物は、地震の力に対して対抗する壁が少ないため、
限界を超えるとあっけなく倒壊してしまいます。
【中越沖地震 お寺倒壊写真】※消防科学総合センターデータベースより
下記のも倒壊しないまでも大破してしまった、建物で、庫裏と思われます。
本堂ととも庫裏もお寺の大切な建物です。
こちらも同じように耐震性が不足していると大きな被害に見舞われ、
使うことが出来なくなります。
【中越沖地震 お寺の庫裏倒壊写真】※消防科学総合センターデータベースより
古い木造の建物である以上、やはり地震への不安はあります。
どういう対策をするか・・・の前に、まずは調査診断をするのが大切です。
ウッドピタは、“木造住宅限定の耐震補強”と思われがちですが、
耐震補強の専門家集団としてあらゆる木造の建物に対応ができるように
日々、研究・調査に努めています。
外付け工法「ウッドピタ」や従来の構造用合板を利用した在来工法等を
組み合わせながら、その建物にあった最適な補強方法を提案いています。
実際に、住宅だけではなく、駅舎や郵便局等の公共施設の
耐震補強実績も数多くあります。
そして木造のお寺に関しても調査・補強も行っています。
特に、お寺の住宅部分としても使われる庫裏に関しては、
お客様から補強の要望を多く頂きます。
下記写真は分かりにくいですが、
お寺の住宅部分に補強した時の写真です。
こちらのお寺では、以前、当社の現地見学会も開催させて頂きました。
有名なお寺ということもあり、皆さん参拝がてら見学に来られていました。
また、以前こんな記事も見つけました。
群馬県高崎市の仁叟寺の取り組みです。
「災害時にお寺が果たせる役割があるのでは…」という考えから、
お寺が自治体に申し出て指定避難所に認定されたという記事です。
まさに駆け込み寺ですね。
長くなりましたが、
先日11月22日に発生した長野北部地震ではたくさんの建物が倒壊しました。
あのような倒壊のなかでも奇跡的にも亡くなられた方はいなかったことは
不幸中の幸いではないでしょうか。
いつ起こるかわからない地震に備えて、
お住まいの耐震補強、備蓄等、地震対策をできることから始めましょう。
無料耐震診断、耐震調査・耐震補強のご相談は、ぜひ当社へ!
ウッドピタ スタッフ 真木