みなさん、こんにちは!
株式会社ピタコラム ウッドピタ事業本部 工務担当の真木です。
11月初旬に、紅葉に入ったばかりの世界遺産で天台宗総本山の
比叡山延暦寺に行ってきました。
皆さんはきっと何度も比叡山に参拝されたと思いますが、
私はまだ2回目の参拝です。
「延暦寺」とは単独の堂宇の名称ではなく、
比叡山の山上から東麓にかけて位置する東塔(とうどう)、西塔(さいとう)、
横川(よこかわ)などの区域(これらを総称して「三塔十六谷」と称する)に
所在する150ほどの堂塔の総称であることを、初め知りませんでした。
テレビドラマやニュースなどで延暦寺は知っているつもりでしたが、
いかに無知であったか恥ずかしいです。
比叡山ドライブウエイを上って最初についたのが東塔エリアでした。
ここでバスを降り、初めての延暦寺に足を踏み入れました。
最初に向かったのが、重要文化財の大講堂です。
本尊は大日如来。本尊の両脇には向かって左から
日蓮、道元、栄西、円珍、法然、親鸞、良忍、真盛、一遍の肖像が
安置されている。いずれも若い頃延暦寺で修業した高僧です。
初めは、なぜ別の各宗派の高僧が飾られているのか不思議に思いましたが、
説明を聞いて納得しました。
大講堂を後にして、次に向かったのが根本中堂(国宝)です。
入母屋造で幅37.6m、奥行23.9m、屋根高24.2mの大建築です。
土間の内陣は外陣より床が3mも低い、独特の構造になっている。
内部には3基の厨子が置かれ、中央の厨子には最澄自作の伝承がある秘仏・
薬師如来立像が安置されている。
御堂の中から正面に薬師如来像を拝む事が出来る構造になっています。
ここで、案内役の方から根本中堂の建立のいわれを聞きました。
『桓武天皇が、わずか10年で長岡京を捨て、794年に平安遷都を行ったのは、
崇道天皇の祟りから逃れるためです。そしてその平安京の鬼門を守るのが
比叡山延暦寺の根本中堂です。』
次に向かったのが、阿弥陀堂です。
阿弥陀堂では、妻の実家でいつも世話になっているお寺の元住職が先月21日に死去し、
その供養に参加しました。
本尊の阿弥陀如来仏坐像の横で、般若心経をツアーの全員で唱えました。
南無阿弥陀仏。 南無阿弥陀仏。 南無阿弥陀仏。
阿弥陀堂を後にして、丁度昼に差し掛かったので、延暦寺会館で昼食をいただきます。
昼食の献立は、豆腐を中心とした精進料理です。
メインは豆腐の鍋で他にゴマ豆腐、コウヤ豆腐、ガンモドキ、コンニャクの刺身など、
ヘルシーな料理で美味しく頂きました。 御馳走さま。
午後からは、西塔エリアに向かいました。
西塔エリアでは、重要文化財のにない堂(法華堂、常行堂)を巡りました。
同じ形の常行堂と法華堂を弁慶がその渡り廊下を天秤棒にして二つの御堂を担いだ
という伝説から「弁慶のにない堂」と呼ばれている。
「比叡山の修行」
『比叡山の修業は厳しい。山内の院や住職になるためには三年間山にこもり
続けなければならない。三年籠山の場合、一年目は浄土院で最澄廟の世話をする
侍真の助手を務め、二年目は百日回峰行を、そして三年目に常行堂もしくは法華堂の
いずれかで90日修業しなければならない。常行堂で行う修業(常行三昧)は
本尊・阿弥陀如来の周囲を歩き続けるもので、その間念仏を唱えることも
許されるが、基本的に禅の一種である。
90日間横になることは許されず、一日数時間手すりに寄りかかり
仮眠をとるというものである。法華堂で行われる行は常坐三昧いわれ、
ひたすら坐禅を続け、その姿勢のまま仮眠をとる。』
法華堂の中に入らせてもらい、上記の修業のつらさを垣間見た思いがした。
堂内を手すりにつかまり一周させてもらいました。
南無阿弥陀仏。 南無阿弥陀仏。 南無阿弥陀仏。
ツアー最後の横川エリアに着きました。
横川エリアでは、横川中堂(新四国三十三個所観音霊場第18番札所)を
横に見て元三大師堂に向かいました。
途中でやっと綺麗な紅葉に巡り合えました。御堂の朱色と重なって紅葉が
映えていました。
比叡山 延暦寺の最終ツアーの元三大師堂:
四季に法華経の論議を行うことから四季講堂とも呼ばれる。
おみくじの発祥の地です。
「角大師」お札のいわれ。
『都に疫病が大流行したころのこと。お大師様は、疫病の退散を祈願することを
決心されました。夜明けを待ちかねて鏡の前で禅定に入ると、みるみるお大師様の
姿が変化し、あばら骨が浮き出、角の生えたそれは恐ろしい鬼の姿に。
お弟子様はその姿をお札に刷り、早々に都の人々の家の戸口に貼ってまわりました。
このお札のあるところ疫病神が恐れをなして寄り付かず、
やがて猛威を振るった疫病の流行は終焉をむかえ、
一切の厄難から逃れる事が出来ました』
元三大師堂を最後に参拝し、比叡山延暦寺での初秋の1日を思い出しながら
帰途につきました。
ちなみに東塔エリアの国宝【根本中堂】は、大規模改修が約60年ぶりに
行われることが決まったそうです。
平成26年度から事前調査や関係機関との協議を進め、耐震補強の必要性なども検討し、
協議がまとまれば平成28年度にも着手するとの事です。
皆さんの家も、昭和56年6月以前に建てられた方は、
自治体の条件を満たした補強を行えば、全国の多くの自治体から耐震改修工事費の
一部を助成してもらえます。
もちろん、ウッドピタ工法は全国の自治体の補助金対象工法となっていますので、
耐震補強工事がまだ済んでいない方は、一度ウッドピタに相談下さい。
ウッドピタ事業本部 工務担当 真木