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ウッドピタスタッフブログ

2014年6月24日

本当は長生きな木造住宅

みなさん、こんにちは!
ウッドピタ東日本事業部の森です。
私は東京でウッドピタの技術営業を担当しております。

オートバイツーリング建物探訪第2弾、今回は木造建築のご紹介を申し上げます。
その前にオートバイに乗ったことのない方に運転の仕方をご説明しましょう。
両膝でガソリンタンクをグリップ、右手でアクセルと前輪ブレーキレバー、
左手でクラッチレバーと方向指示器他の灯火類、左足でシフトペダル、
右足で後輪ブレーキを操作します。

交差点で曲がる場合、左手で方向指示器とクラッチを操作、右手でアクセルを加減しながら
左足でシフトダウンを繰り返し、同時に右足で後輪ブレーキを効かせ、
少し遅れて右手で前輪ブレーキをかけ体重移動でコーナーを曲がります。(複雑・・・)

オートバイも1000ccをこえると300㎏近くになりますので技術が無いと力だけでは
操作できません。ボケ防止とこじつけ80歳まで乗ってやろうと思っています。

さて今回は伊勢までいってきました。伊勢には伊勢神宮、天の岩戸、夫婦岩と
有名なスポットがありますが有名どころはおいておき、
夫婦岩のある二見浦の海水浴場沿いの「賓日館」をご紹介します。

明治20年、明治天皇の母である英照皇太后のご宿泊に間に合わせるため明治19年12月に着工、
翌年2月19日に竣工、(短期間でこれほど格調高い建物が出来たことにびっくり)
歴代諸皇族、各界要人が宿泊した建物です。

その後、明治後期に旅館二見館の別館となり平成11年まで使用されました。
私の卒業した中学校は一年生の夏、ここ二見浦で水錬会という厳しい水泳合宿を
いまだにふんどし着用で行っており、私も40年前に参加しました。
そのとき「何の建物だろう?」と遠くから見た40年前の思いでをたどり、
調べて今回見学をした次第です。(もう少し早ければ宿泊できたのに・・残念です)
 
「賓日館」の建物は設計者と職人の工夫と技の極致です。

玄関を通り右手の階段は凝った装飾が施され、踊り場は寄木細工(写真①、②)
1階の廊下には橋を渡っているように錯覚させられる欄干(写真③)
長期滞在のお客様を飽きさせないための工夫か、
中庭から見える建物の4面はすべて壁と建具のデザインが変えてあります。(写真④)。

通路、階段などの共用部でさえこのほかにも多くの工夫と粋で埋め尽くされています。

写真① ② ③ ④

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部屋の中はというと作った人への敬意と感動が頂点に達します。
1階客室は、桜、松、梅、鶯、などの名前にあわせて建具や欄間に
彫刻がほどこしてあります(写真⑤⑥)。
また1階には、なぜ作ったのか武家屋敷で切腹部屋として使われていた
床ざし仕様の和室がありました(写真⑦)。
2階海沿いの皇族が宿泊される御殿の間は、廊下から全室を抜け進むと未体験の世界です(写真⑧)。
そして圧巻なのが2階120畳の大広間、天井にシャンデリア、前面に床の間、
背面に舞台、側面は柱だけて建っています(仕事上耐震性がすごく心配)。
そればかりかこれだけのスパンを木造でとばしている技術に腰を抜かしました。
(天井裏が見たい!)(写真⑨)

この建物は壁で地震に耐える現在の木造住宅と違い、
木材が幾重にも組まれた伝統的工法でたてられているため壁がなくても明治から平成の現在まで、
いく度かの地震や台風にも耐えてこられたのだと思われます。

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この「賓日館」ほどではなくても現在の木造住宅も補修を
しながらもっと長くつかって頂きたいものですし、
その方法もいろいろあるのに思い出の詰まった住宅を
簡単に建替えてしまうことについてつくづく考えさせられました。

お話が長くなりましたが、伊勢にお出かけの際は伊勢神宮やおかげ横丁だけでなく
この「賓日館」も見逃されませんように、お勧めです。
それでは次回は、「大和は国のまほろば たたなづく青垣 山こもれる 大和路うるわし」。
奈良の当麻に行ってきます。

ウッドピタ スタッフ森

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