みなさん、こんにちは!
株式会社ウッドピタ東京支店 森です。
私は東京でウッドピタの技術営業を担当しています。
私は50歳を過ぎたところですが一年前に大型自動二輪の免許を取得し、
休日は西へ東へツーリングをしています。
愛車はおとなしい比較的ジェントルなオートバイではありますが
排気量1000ccを超えたビッグバイクなのでそれなりの力があり、
操作を間違えると相当怖い思いをします・・・。
夏は長距離は暑さで気が遠くなってしまったり、
冬は冷えてろれつが回らなくなってしまったりしますが
懲りずに1日500kmを超えて走ることもあります。
先日は兵庫県までいってきました。
目的地はフランク・ロイド・ライト設計の「ヨドコウ迎賓館(旧山邑邸)大正13年」(芦屋市)と
その愛弟子 遠藤新設計の「甲子園会館(旧甲子園ホテル)昭和5年」(西宮市)。
関東にある「ライトの自由学園(豊島区)」と「遠藤の自由学園(東久留米市)」の様に
師弟の建物が比較的近くに現存しています。
建築が好きで様々な建物をみてまわっています。
今回の建物についての詳しいご説明はそれぞれのホームページにお任せして、
にわか批評家の私は多くを語ることを控えます。
→リンク ヨドコウ迎賓館 http://www.yodoko.co.jp/geihinkan
→リンク 甲子園会館 http://www.mukogawa-u.ac.jp/~kkcampus/index.html
両建物ともすばらしいの一言に尽きます。とても1日では足りません。
(実はヨドコウ迎賓館は3回目)。
また「甲子園会館(旧甲子園ホテル)」は、東の帝国ホテル(ライト設計)
西の甲子園ホテルと並び称された名建築で、
耐震補強と保存措置を終えて現在は武庫川学園の建築学科が使用しています。
(学生がうらやましい・・・)
テラコッタなど非常に見事に耐震補強がされていました。
ヨドコウ迎賓館
甲子園会館
建物の内部外部とも一部写真でごらん頂きましたように、「設計者の美への思いと、
途方もない手間と時間」の世界です。
ライトと愛弟子遠藤の師弟関係の深さが感じられ、二人がどんな会話をしていたのか
その姿が浮かんでくるような二つの建築物でした。
クラッシック音楽が、印象派、国民学派、近代音楽の時代までに美の表現をしつくして
現代音楽が奇妙な奇怪なものになっているように、建築もこの頃までの近代建築の時代までに
表現をしつくしてしまい、インターナショナルスタイル以降、クラッシック音楽と
同じような歴史をたどっているように感じられます。
建物が残っているうちに、再開発の波に飲みこまれないうちに記録を残しておこうと
オートバイを飛ばしています。
次回は昭和初期の木造で「こんな建物があるんだ」と驚いていただける建築をご紹介いたします。
東京支店 森