地震大国「日本」!
昔から聞き慣れた言葉だ。
なんと1994年~2003年の100年、世界全体でマグニチュード6.0以上の
地震発生回数960件の内、約23%の220回が日本で起きている。(内閣府)
4月の淡路島での地震発生の翌日から日本各地で地震が連発する中、
ある地震学者はテレビインタビューで
「3.11の地震は、1000年周期によるもの。今各地で起きている地震は、
100年~200年周期によるもの。日本は現在、丁度その重なった周期の時期に
あり、いつどこで大地震が起きてもおかしくない状態にあるものと思われる」
と、そんな内容の発言であった。
木造住宅の耐震診断は、行政の広報活動や補助もあり、かなり進んできた!
しかし、耐震補強工事となるとなかなか進まない。なぜなんだ?
内閣府をはじめとして、各研究機関などの調査では
「お金がかかる」
「地震はいつ来るかわからない」
「必要性を実感できない」
「補強しても効果があるか不明」
など、耐震化を遅らせる阻害要因は様々だ。
しかし、アンケートでは現れない次元の違う大きな阻害要因があった!
「楽観バイアス」だ!
2012.12.19放送のNHKの「ためしてガッテン」で紹介された心理学用語だ。
「バイアス」とは、偏り・先入観・思い込み、のこと。
免許をとり、初めて車を運転するとき、人は運転により他人をケガさせたり
死なせてしまうことは考えても、自分自身がそうなるとは考えないこと。
人間は予期せぬ危険や迫りくる災害に、常に心理的ストレスを感じず楽観的に捉えよう、
見て見ぬ振りをしよう、とする心のメカニズムが「楽観バイアス」とのこと。
人は皆、津波警報が発令されても非難せず、目の前に押し寄せて初めて
事の重大さを知る。
これがきっと「楽観バイアス」だ!
この「楽観バイアス」によって、地震対策の家具固定すら進まないようだ!
この番組では、被災の映像を見た後、ホームセンターへの地図と
子供が寝ている写真を渡された被験者の多くが
すぐに家具の固定を行なったという、実験結果を放映していました。
このブログを読んでいただいた皆さん!
「楽観バイアス」が心の奥底に潜んでいることを意識して、自分も含め
「配偶者・両親・子供・孫といった大切な人の生命を守る」為に!
今一度耐震補強の必要性を考え直していただければ幸いです。
きっと、阪神大震災や東日本大震災で被災された方々は
「私たちの教訓を生かして!二度と繰り返さないで!」と願っているはずです。
最後に、過去の災害で被災された方々に改めてお見舞い申し上げます。
ウッドピタ東京支店スタッフ 塚本
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