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ウッドピタスタッフブログ

2014年11月15日

耐震視察レポート~名古屋大学「減災館」その①~

みなさん、こんにちは!
ウッドピタ事業部 中日本事業部の鷺坂(さぎさか)です。

今回は名古屋大学の「減災館」を視察した際のレポートを記します。

オープンしてから半年近くも経ってしまい、
遅ればせながら、今週やっと訪れることができました。

「減災館」は、名古屋大学の敷地の一角に今年3月オープンした
地震防災・減災をテーマにした研修施設(地上3階、地下1階)です。

ここでは地震や防災の研究者が集結し、全館が建築耐震技術の開発と実験の場となっている
ユニークな施設で、大学や地域の災害対応拠点となることを目指しています。

減災館フロアー図
▲減災館1階フロアマップ

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▲減災館の入口ファサード

この日は、大学関係者の研修イベントと団体客が重なって
多勢の来場者で館内は混雑しており、展示を見て回るのに苦労するほどでした。

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▲来場者の観覧の様子

【トピック1】印象に残った展示

①情報が浮かび上がる3D地形模型
縮尺1:20000の愛知県の精密な地形模型に、
南海トラフ地震時の最大予測震度を示すカラーが投影されている。

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②津波発生の仕組み装置
水位の上昇原理がわかりやすい。手で動かす単純な装置は記憶にも残りやすく展示としてグッド。

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③木造住宅の半壊模型
地震のあと、建物被害の度合いを判定できる人を育成するために使われる、
構造的被害を表した模型とのこと。
特に「半壊」という微妙な状態を判断するのが難しいためそのガイドラインを視覚的に示している。

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④木造住宅の耐震補強金物等がわかるディスプレイ
普段見ることができない構造物の一部を実物でみることができ、具体的でわかりやすい。

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⑤大型モニターによるタッチ式情報ボード
画像の拡大縮小があまりスムーズにできず、ちょっとストレスを感じました。

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⑥津波垂れ幕
1階にある円形の吹き抜けスペースには、「津波垂れ幕」があります。
これは内閣府で発表された津波被害想定を視覚体験できるディスプレイ。
数字だけではイメージしにくい津波の高さを、二階の天井から吊り下げた長い垂れ幕によって表現している。

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【トピック2】ギャラリートーク
減災連携研究センターの教員によるギャラリートークが、毎日13:30~14:00に行われており、
本日は名古屋大学の准教授の先生による「南海トラフ地震災害における経済的損失」を
テーマにしたセミナー。
ちょうど始まるところだったので、団体に混じって聴講しました。

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▲一階の中央吹き抜けスペースでのギャラートークの様子

ギャラリートークの内容は、災害によって失ったインフラや建物などの損害だけが
経済的損失ではないというもの。
地震被害にあった場所だけではなく、そこで営まれていた経済活動が、
もっと広い範囲での経済活動に大きな影響を及ぼし、産業自体に損失を及ぼすということ。
東日本大震災で、自動車産業のサプライチェーンである部品工場が打撃を受け、
自動車産業に大きな損失があった例が話され、それを踏まえた南海トラフ地震の
被害予想に言及していた。
また、報道機関のニュース発信の仕方にもいろいろ誤解を生む原因につながる話など、
非常に興味深かったです。

まだまだ見どころがたくさんありますので、
来週更新するブログその②で報告させていただきます。

ウッドピタスタッフ 鷺坂(さぎさか)
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