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ウッドピタスタッフブログ

2014年10月29日

歴史的建築物探訪(第3弾)~東京都内、取り壊される名建築物 その②

みなさん、こんにちは!
ウッドピタ東日本事業部の森です。

昨日のブログに引き続き、オートバイツーリング近代建築探訪第3弾と題しまして、
東京都内再開発事情と再開発によって取り壊された名建築物をご紹介申し上げます。

今回ご紹介致しますのは、現在帝国ホテルの隣で行われている「有楽町1丁目計画建設事業」
(道路を挟んだ日比谷三井ビルと三信ビルの道路を含めた一体開発)で取り壊されてしまった
「三信ビル」です。

「三信ビルディング」は松井貴太郎の設計により昭和4年に竣工した
地下2階地上8階建てでスパニッシュ風アールデコの外観を持つ商業ビルです。
地下1階~地上1階は商店街、2階~8階は事務所、
1階の商店街から2階の事務所スペースは吹き抜けとなっており天井のアーチや階段、
エレベーターホールなどどこをとっても美しい建物です。

当時のビルは限られた人しか立ち入れませんでしたが、現在のビルのように出入りを
自由にして内部を通り抜けられるようにした初めての画期的なビルと言われています。

関東大震災の経験を生かした耐震構造のビルで30度傾いても壊れないように設計されたビルで、
強固な基礎を併せ持ち、戦後にビル周辺に地盤沈下が起きてもビルはそのままであったため
出入り口に階段を設けて出入りするようにしたそうです。
そのため1階の周囲に立ち上がりがありました。

このビルの姿は言葉で説明申しあげるよりも写真をご覧いただきたいと思います。

外観
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商店スペース
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吹き抜け部分(天井のアーチ)
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階段
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エレベーターホール
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喫茶ニューワールドサービス
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テナントとしては渡辺プロダクションがこのビルで創業していたり、
日本にソフトクリームやハンバーガーを紹介した喫茶ニユーワールドサービス、
英国航空などが入っており、つい最近までにぎやかなビルでした。

各方面から保存に関する要望書が出され保存プロジェクトチームが立ち上げられましたが
2008年に解体されました。
2013年同再開発エリアの三井日比谷ビルの解体を終え、現在は新築の工事中です。

私も現在大学生となった長男と次男が小学生1年生と保育園年少であったころ家族で
名古屋からこの建物を見にいきました。
建物の中を歩き回り、喫茶ニューワールドサービスにも立ち寄りました。
解体されて今は存在しないこの素晴らしい至高の空間の中でわずかな時間でも過ごせたことは
とても幸せな思い出となっています。

ウッドピタスタッフ 森

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