みなさん、こんにちは!
ウッドピタ東日本事業部の森です。
私は東京でウッドピタの技術営業を担当しております。
オートバイツーリング近代建築探訪第3弾、
今回は東京都内再開発事情と再開発によって取り壊された名建築物を
一棟ご紹介申し上げます。
アベノミクスの効果で最近の都内は再開発、ビル建替えラッシュです。
東京駅周辺、日本橋、京橋、品川、渋谷、新宿、虎の門・・・・・
主だったエリアでは多くの場所で大規模再開発や景観を作り歴史を刻んで
来た建物の建替えが行われています。
これでは東北の復興に係る工事で技術者と職人さんが都市部にとられることによって
2~3か月の工期の遅れが生じ、常態化しているのもうなずけます。
最近いろいろな場所で興味深い光景を目にします。
早朝の東京メトロ虎の門駅では工事関係者がいっぱいです。
東京の工事関係者は現場に車で行っても駐車場がないため
公共交通機関で現場に行きます。
その後の時間帯はサラリーマンのラッシュが始まります。
夕方も5時過ぎは工事関係者、6時前後からサラリーマンといった具合です。
こんな風景があちらこちらでみうけられます。ここ数年なかった光景です。
当然のことですが再開発や建替えとなりますと従前の建物は解体となります。
耐震化を施し大がかりな保存措置を講じで生きながらえた建物もありますが
多くは解体されることとなります。
東京では現在までに風景として人々に共有されてきた多くの近代建築が
ずいぶん壊されてきました。
そのずっと続いてきた風景だけでなくその建物の素晴らしく作りこまれた内部にあった、
多くの人々がすごして来た空間も瞬時に消え、コンクリートとガラスと金属で覆われた
高機能なビルに変貌します。
その風景とその空間が存在しなくなることに寂しさを感じるのは最近のビルの仕様を
生理的にうけつけない私だけでしょうか。
保存もいろいろな方法が検討されていますがその機能を考えると、
結局のところ多くが外壁だけを残し解体新築、
レプリカを作るなどの方法を取らざるを得ないようです。
写真出典元(TOKYOビル景)(http://bb-building.net/tokyo/deta/1369.html)
(戦前のインターナショナルスタイルが秀逸、鳩山大臣が改修に反対したことでも有名、
現在は一角に東大の展示スペースがあり展示が興味深い)等が
その例として挙げられます。
しかし標本作成のように保存しても、もとの歴史を刻んで来た外観や内部空間とは程遠い
別の建物としか言えません。
先日弊社の本社のある名古屋市で帝冠様式の代表といえる愛知県庁と名古屋市役所が
重要文化財に指定されたことは現状保存を意味しておりうれしい限りです。
さて次は、
このブログの冒頭で申し上げました東京再開発ラッシュの中に消えた
名建築物の一つであり、現在帝国ホテルの隣で行われている
「有楽町1丁目計画建設事業」(道路を挟んだ日比谷三井ビルと三信ビルの道路を
含めた一体開発)で取り壊されてしまった「三信ビル」もご紹介したいと思いますが、
それは次回(明日更新します)とさせて頂きます。
ウッドピタスタッフ 森